モルダバイト(ハート)

■サイズ 約たて17mm・よこ15mm・あつみ10mm
■重 さ 2.5g


両面共、花が咲いたように美しいモルダバイトです。


【 モルダバイトについて 】

モルダバイトは伝説の中から人々の暮らしの中まで、はるか昔から私たち人間と共にあります。あのヴィレンドルフの女神像が発見されたときもモルダバイトはそこにあり、太古から私たちにとって特別なものです。

モルダバイトは隕石衝突によるインパクトで生成されるテクタイトの一種です。巨大隕石が地球に衝突したことによりモルダバイトができたという説が一般的です。
直径1.5キロメートルの大きな隕石が地球に近づくと、高温になった隕石直前のエアクッションにより地表に到達する前から大地がとけだすほどの凄まじさで、大気は爆発により引き裂かれ真空の泡の中でテクタイトが生まれました。テクタイトが生まれる瞬間は非常に短時間で、隕石が地球に衝突する前におこり、上昇する高熱の大気の柱はクレーターから450キロ離れたところまで放出するほどの勢いでテクタイトを巻き込みました。空高く巻き上がったテクタイトはやがて大地に降り注ぎます。
―ところで、聖杯は空から降ってきたエメラルドで作られたともいわれています。空から降ってきたエメラルドのイメージは、このモルダバイトの誕生の光景を思わせます。―
さて、その隕石がつくったクレーターはネルトリンガー・リースクレーター(たんにリースクレーターともいわれます)という名前でドイツにあります。実はそのリースクレーターから42キロ離れたシュタインハイム盆地にもクレーターがあります。リースクレーターよりは小さなものですが、モルダバイト誕生のきっかけとなったディープインパクトを引き起こした巨大隕石と同じタイミングで地球に衝突してきたと推測されています。その大きなクレーターの方、直径23キロのリースクレーターの上には直径1キロほどの円形の市壁に囲まれたネルトリンゲンという美しい街があります。
隕石衝突の衝撃圧によってのみ形成される「スティショバイト」、「コーサイト」というのがあるのですが、街の教会の建築石材からはコーサイトが発見されています。それまではリースクレーターは隕石衝突によるものという解釈の他にも説がありましたが、その教会は地元石材を使って建てられていたので、この発見により隕石衝突によるものだと証明できました。
実はネルトリンゲンの地質が月面と似ているということで、1970年代にNASAはアポロ14号と17号の飛行士をそこへ行かせ月面調査の訓練をさせています。

モルダバイトの名前はチェコスロバキアのモルダウ川(ヴルタヴァ川)流域で発見されたことに由来します。



【 クリエーターMutsukoから 】

ドイツのミュンヘンでは年に一度ミネラルショーが開かれます。出展者もバイヤーも世界中から集まるヨーロッパで最大規模の催しです。ミュンヘンショーの特徴は、世界の他のショーに比べて全体的に質がいいことです。
2018年のミュンヘンショーで美人さん!と一目惚れしたものを連れてきました。

世界のメジャーなミネラルショーからマイナーなものまで出展していくうちに、世界中の隕石専門業者や隕石ハンター、隕石博物館長、コレクター達と親しくなりました。
このモルダバイトは、チェコ共和国のモルダバイト専門業者の友人から購入してきたものです。

個人的にモルダバイトが大好きで2017年にはネルトリンゲンを訪れましたが、草原や森の景色が繰り返される地域で、森はモルダバイトの落ち着いたグリーンのイメージそのままの温もりのある土地でした。

このモルダバイトは特にハートに働きかけてきたのでサブネームをハートにしました。


※フォルダーは付属しておりません。原石のみの販売です。
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